踏掛版の解決事例

テラテックは地盤沈下や地下水などの影響で発生した橋梁踏掛版下の「空洞」を充填し、短時間で道路機能を健全な状態に回復させる工法です。
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テラテックによる踏掛版下の空洞充填を動画で紹介
テラテックは道路規制が最小限、しかも何度も繰り返す維持補修費用を削減できます。
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テラテックが解決!踏掛版下の空洞充填 施工内容
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空洞の発生による端部集中荷重が踏掛版の沈下を促進
道路下の空洞と段差、バタツキの発生
- 踏掛版は、道路土工区間と橋梁区間の段差を解消するために設置・設計されている
- 橋台背面裏込め盛土の沈下の進行とともに空洞が大きくなり踏掛版の設置面積が減少
- 踏掛版の自重と交通荷重が集中的に端部にかかり、踏掛版が徐々に傾斜する
- 傾斜の進行に伴い橋台接続部での踏掛版のバタつきなどが生じる
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テラテックは特殊な樹脂で空洞を充填
テラテック樹脂の充填によりコンクリート舗装版の段差、バタツキ解消
- 空洞充填に使用するのは特殊ウレタン樹脂(テラテック)
- 直径17.5mmの孔を削孔後、注入菅を挿入しテラテック樹脂を注入
- 空洞を確実に充填するため1.5m間隔で注入
- 樹脂はすぐに膨張し空洞を充填するとともに踏掛版荷重を反力として緩んだ地盤を押し固める
- 地盤が踏掛版荷重に耐えられる強さまで押し固められると踏掛版が持ち上がる
- 施行中は踏掛版の挙動を計測し、注入範囲の路面が1mm程度持ち上がったことを確認した時点で注入を終了
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踏掛版下全体を充填し、踏掛版の荷重を地盤に伝達
従来では考えられないスピード補修
- 1.5m間隔で注入するため踏掛版下全体を充填
- 踏掛版の自重と交通荷重は踏掛版下地盤全体で受けるため端部の集中荷重を除去
- 橋台接続部でのバタつきの解消
- 踏掛版傾斜の抑制、オーバーレイなど維持管理補修工事の低減
- テラテック樹脂は軽い材料なので増加荷重による再沈下リスクは最小限
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テラテックが解決!既存モルタル充填の問題点
テラテック モルタル充填 メリット 内容 デメリット 内容 地盤への作用と
沈下軽減効果沈下軽減
効果あり踏掛版を持ち上げることで地盤に支えられていることを確認。全面で荷重を受けることで単位面積当たりの荷重を軽減。 沈下軽減
効果なし流し込むだけとなり地盤に支持されていることにはならない。 地盤への作用と
沈下軽減効果沈下量の低減
効果あり膨張力で緩んだ地盤を押し固めるため、注入により再沈下要因を少なくしている。 沈下量の低減
効果なし空間を埋めるだけで
地盤には作用しない。材料の効果時間と充填性 すぐに硬化し体積変化を
起こさない硬化時間は約3分 硬化に時間を要し
浸透により充填率が低下する硬化するまでに数日要す 材料の荷重と沈下への影響 材料密度は小さく
再沈下への影響は少ない10m×10m×10cm
=10m3あたり
700kg材料密度は大きく
再沈下を促進する10m×10m×10cm
=10m3あたり
22,000kg踏掛版強度低下の危険性 削孔時に鉄筋の切断はない 鉄筋の切断能力がない直径17.5mmのハンマードリルを使用。 削孔時に鉄筋の切断の可能性あり 直径65mmのコアドリルを使用。鉄筋切断の危険性あり。 工事内容と道路通行規制 片側半日程度の規制
踏掛版1枚を1日で施工削孔、注入、直径17.5mmの孔の復旧、養生 片側3日程度の規制踏掛版1枚を6日間で施工 コアドリル、ポンプ設置、打設、直径65mm以上の孔の復旧、養生 工事規模 小規模 3tのプラントトラック1台 中規模 ポンプ車、ミキサー車など -
主な発注組織
日本全国の踏掛版や、道路の工事に採用されています
- 国土交通省関東地方整備局
- 国土交通省中部地方整備局
- 国土交通省近畿地方整備局
- 国土交通省中国地方整備局
- 国土交通省九州地方整備局
- 国土交通省北陸地方整備局
- 国土交通省東京航空局
- 東京都 第一建設事務所
- 岩手県 県土整備部
- 青森県 下北地域県民局
- 京都府 土木事務所
- 千葉県 下水道公社
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解消1
橋梁踏掛版下部に地盤沈下の影響で空洞が発生
道路管理事務所 担当者
茨城県の国道で東日本大震災のために踏掛版の下に空洞が発生しました。踏掛版の寸法は8m×8m、空洞厚は最大約10cm。「ウレタン樹脂注入工法」による、空洞充境工事を採用しました。交通規制は片側交互通行を行い、工事期間は昼間1日の作業で完了。工事車両は4t車1台(L=5.6m)だけでした。従来と比べ、小規模な工事で時間的にもスピーディーな進行で完了することができました。
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道路下の空洞充填工事に使用する材料「テラテック樹脂」
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密度 71kg/㎥ 圧縮強度 429KN/㎡(約44tf/) さらに高強度の樹脂も使用可能です
密度 200kg/㎥ 圧縮強度 2,530KN/㎡(約44tf/) (試験方法 JIS A 1216)圧縮強度は『流動化処理士利用技術マニュアル』に記載されている小規模の空洞充填の要求品質である300kN/㎡以上を確保しているので充填材料としての条件を満たしています。
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環境への配慮
環境汚染物質試験について
「テラテック」は樹脂を土壌に直接噴出します。使用している樹脂が土壌汚染を引き起こさないか、第三者機関を通して検査しました。その結果、土壌汚染対策法で指定されているすべての項目において、試験で正確に定量できる最低濃度を下回っている(定量下限値未満)ことが証明されています
- 試験機関 一般財団法人 佐賀環境科学検査協会
- 使用樹脂 テラテック樹脂
フロンガスについて
テラテック樹脂は生産工程においてフロンガスを発生する物質を意図的に添加・配合していません。
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樹脂の品質について
「テラテック樹脂」は硬質ウレタン樹脂に分類されます。一般に、ウレタン樹脂は紫外線で劣化するといわれていますが踏掛版下や道路下のような紫外線の当たらない環境では品質劣化はほとんどありません。
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